【読書感想】「精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」(編著)YPS横浜ピアスタッフ、精神障害当事者会ポルケ、蔭山正子、横山恵子(敬称略)

読書

こんにちは。エンパワブログの春川 労です。

今回は、過去に読んで良かった本を紹介していこうと思います。

紹介する本は、「精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」です。明石書店から出されていて、編著は、YPS横浜ピアスタッフ、精神障害当事者会ポルケ、蔭山正子さん、横山恵子さん、です。
YPS横浜ピアスタッフは横浜市にある精神障害の当事者が主体となる団体で、精神障害当事者会ポルケは精神障害の当事者により運営される団体です。

この本は、タイトルの通り、精神障害当事者が、
恋愛、結婚、セックスについてQ&A形式で語っています。

本の内容の一部を簡単に紹介します。
あまり詳しく内容を書いてしまうと、著作権侵害になってしまうので、ざっくりと書いておきます。

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・恋愛や結婚は精神障害のリカバリーに好影響であることが多いのにもかかわらず、それを支援する支援者の方が今の世の中ではごく少ない。
・「障害者」という狭い箱の中だけで生活していると、異性との出会いが少なくなりがちである。
・お金に余裕がなくても、障害者の料金減免制度などを活用し、デートを楽しむことができる。
・付き合う相手が「健常者」か「障害者」かどうかは、本質的な問題ではない。
・男性のみに収入の高さを強く求める古典的な文化は、誰にとってもリスクがある。
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印象に残ったところ、論点は以下のようになります。

付き合う相手が「健常者」か「障害者」かどうかは、本質的な問題ではない、という主張がこの本の中にありますが、私もこれは本当にそうだと思います。
好きになった人や、仲良くなった人が、たまたま健常者だったり障害者だったりするのであって、異性に障害の有無というフィルターをかけて見るのは少し違うかなと思います。
人間には、外見、性格、教養、収入、趣味、職業、など様々な要素があって、障害の有無はその中のごく一部です。

私も、これからの人生で恋愛をしていきたいと考えた時に、障害の有無はこだわりません。
障害者向けのマッチングアプリなどもありますが、恋愛の対象を障害者のみにするというのは不自然だと思います。
一方で、健常者のみと出会いたいというのも、不自然な考え方だと思っています。

それから、
男性のみに収入の高さを強く求める文化は、誰にとってもリスクがある
といったような主張がありました。

誤解を防ぐために書いておくと、お金は精神障害者もたくさん稼ぐべきだと思っています。
お金を稼ぐことで、自助、エンパワーメントを図ることができるからです。
以前にそのような内容の記事を書いて投稿しております。
「精神障害者がお金を稼ぐことについて真面目に考えてみる」

ですが、中高年男性の自殺率が高いことが示しているように、男性のみに収入源を求めてしまうと、
フルタイムなどで働けなくなったり、体調不良で休職、退職してしまった場合、男性側に強いストレスがかかることがあるようです。
女性側も、男性が不調で働けなくなった場合、収入がゼロになってしまいます。

精神障害の問題と、ジェンダーロールの問題が、クロスしているのだと感じました。

婚活の段階でも、現状では、男性は一定の収入が求められますが、
この本の中では、趣味の集まりやサークル、コミュニティであると、収入や障害の有無を気にせず、異性と知り合う事ができる、と書かれいるので、いろいろなところに所属してみるべきでしょう。
語学であれば、語学系のコミュニティ、読書であれば、読書会や哲学カフェなどになるでしょう。
スポーツジム、ボードゲームなど、自分の興味のあるコミュニティに入ると良いと思います。


また、異性、同性に関わらず、他者との距離感(専門用語では「バウンダリー」)、を掴むのは精神障害当事者は難しいケースが多いそうです。
その場合は、デイケアや作業所、就労移行支援などで、場数を踏んでいく、支援者からアドバイスを受けるなどの対策があるそうです。

コミュニティの中で馴染むのが苦手な方は、自分でコミュニティを作ってしまうというのもおすすめです。
「集団に溶け込むのが苦手な人は、自分で集団を作ってしまおう!」

自分で集団を作ってしまえば、参加者は全員自分の味方です。
主催者同士の集まりなんかも世の中にはよくあります。


感想としては、次のような感じになります。

私は図書館でこの本を借りて読みましたが、多くの人にこの本を読んでもらいたいです。非常にいいことが書かれているので、精神障害当事者であるかどうかに関わらず、もっと多くの人に読んでもらいたいと思いました。
このような本がまだ世に少なく、少し残念な気持ちになっています。

私は、通所中の就労継続支援B型事業所でも、読書感想文ブログのWEBライティングをしていて、事業所で運営しているブログはメンタルヘルス系が多いのですが、「精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」は、タイトル、内容により、事業所で運営しているブログでは若干扱いにくいため、エンパワブログで書くことにしました。

今後、エンパワブログで読んだ本の感想、紹介を順次していこうと思っているところです。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

春川 労が執筆しました。



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